女子プロゴルファー・植竹希望さんは華々しい活躍を見せる黄金世代に属していますが、おそらく黄金世代の中で一番最初に全国にその名をとどろかせたゴルファーではないかと思われます。
2014年に15歳で高校1年の勝みなみさんが女子レギュラーツアー「KKT杯バンテリンレディス」で優勝しましたが、その前年の2013年、14歳の中学3年生の希望さんは「スタジオアリス女子オープン」の最終日に最終組でまわるという快挙を成し遂げています。
アマチュアの頃から将来が期待されている実力はもとより、最近のツアーでのスラリとしたモデル体型のウェア姿がインスタにアップされ、かわいいと話題です。
ここでは、植竹希望さんのかわいいウェア、支えてくれたお母さんやプロを目指している妹・愛海(なるみ)さんのこと、ゴルフ経歴などについて紹介します。
植竹希望はスタイルもよくてウェアもかわいい
植竹希望さんは、2022年のシーズンは「G/FOR(ジーフォア)」とウェア契約を結んでいましたが、2023年から「JUN&ROPE’(ジュン アンド ロペ)」とウェア契約を結んでいます。
「かわいらしいフワッとしたデザインからスポーティーで強そうなイメージのウエアまで様々なデザインのウエアを着て試合で戦えることがとても楽しみ」とのことです。
以前はエフィカスのワンピースウェアを着ることが多く、スラリとしたモデル体型のスタイルにぴったりでかわいかったのですが、今後の試合でのウェアが楽しみです。
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植竹望は母の支えでゴルフを続けた
植竹希望さんは、高校2年生の時に両親が離婚し、以降は母・和美さんのもとでゴルフを続けたといいます。
お父さんについての情報はなく、当時は非常に厳しい経済状況だったといいますが、お母さんは昼夜を問わずに働き続け、ゴルフを続ける希望さんを経済的に支え続けたそうです。
2022年のレギュラーツアー初優勝でのインタビューでは、お母さんの話になると涙が止まらなくなったのが印象的でした。
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植竹希望の妹もプロ志望?
植竹希望さんには、2歳下に妹の愛海(なるみ)さんがいますが、2000年生まれということで女子ゴルフ界でいうプラチナ世代にあたります。
姉・希望さんの影響で5歳からゴルフを始めていますが、2018年、高校3年の時に「東京都ジュニアゴルフ選手権」で2位、「関東ジュニアゴルフ選手権(女子15~17歳の部)」で3位タイに入るなどの成績を残しています。
高校卒業後は日本ウェルネススポーツ大学に進学し、ゴルフ部に所属しています。
2019年に大学1年でプロテストを受験して以来、挑戦は続いていますが残念ながら通過はなっていません。
2022年は最終プロテストまで進出していますが、姉妹そろってツアーを戦う姿が期待されています。
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植竹希望(うえたけ のぞみ)のプロフィール
生年月日: 1998年7月29日(26歳)
出身地: 東京都葛飾区
身長: 170cm
体重: 59kg
血液型: O型
出身校: 日出高等学校(現 目黒日本大学高等学校)
プロ転向: 2017年7月29日(89期生)
趣味: 読書、映画
所属: サーフビバレッジ
植竹希望がゴルフを始めたきっかけ
植竹希望さんは、4歳頃お父さんにゴルフ練習場連れられて行ったのがきっかけだったとのことです。
その時は空振りばかりだったといいますが、ボールに当たるようになってからは楽しくなり、練習場通いが始まったといいます。
中学生でプロのレギュラーツアー最終日最終組を経験
植竹希望さんは葛飾区立奥戸中学校在学時に関東地方の大会で上位に入るだけでなく優勝もしています。
- 2011年、中学1年の時、関東ジュニアゴルフ選手権 2位
- 2012年、中学2年の時、関東ジュニアゴルフ選手権 12歳~14歳の部 優勝
そして、2013年、中学3年(14歳)の時、初めて出場したプロのレギュラーツアー「スタジオアリス女子オープン」の2日目終了時点でトップに1打差の2アンダーの3位タイとなり、記録が残る2002年以降の最年少で最終日最終組をまわるという快挙を成し遂げました。
最終日はカメラに取り込まれたりして頭が真っ白のままプレーしたとのことで、前半は41をたたいたのですが、後半は持ち直して37で上がり、最終的には4オーバーの19位タイとなっています。
ちなみにこの時のローアマチュアは1オーバーで12位に入った同じ黄金世代の勝みなみさんでしたから、この時が黄金世代の活躍の幕開けだったのかもしれませんね。
高校での活躍
植竹希望さんは都内の日出高校(現 目黒日本大学高等学校)に進学しています。
この学校にはゴルフ部はないのですが、校外活動に理解があり、通信制もあるので、試合に出場したりするなどゴルフに打ち込みながら卒業することも可能なので、プロを目指すためにこの高校を選んだのだと思います。
高校時代に優勝した主な大会は以下です。
- 2014年、東日本女子パブリックアマチュアゴルフ選手権
- 2016年、関東ジュニアゴルフ選手権 女子15~17歳の部
高校では一学年上に永井花奈プロがおり、同じ学年のクラスメイトには吉川桃プロがいました。
吉川桃さんとは仲がよいようですが、ゴルフでは二人と負けず嫌いとのことです。
プロテストは一発合格するもスランプに陥る
植竹希望さんは高校を卒業した2017年のプロテストを受け、8アンダーの5位で見事一発合格しています。
黄金世代の面々が揃って受けたこの年のプロテストは非常な難関だったようです。
と、ここまではよかったのですが、レギュラーツアー予選会(QT)で思うような結果を出せなかった上に、アプローチイップスに陥るなどで、プロデビューから2019年までは下部ツアーのステップアップツアーが主戦場となりました。
数少ない機会で出場したレギュラーツアーでも予選通過できず、苦しい時期を過ごしています。
松澤知加子コーチの指導でスランプ脱出
植竹希望さんはスランプ脱出のため、レギュラーツアーで優勝経験のある松澤知加子プロにコーチを依頼して2019年から指導を受けるようになっています。
松澤知加子プロはゴルフ界の大御所だった中村寅吉プロの最後の内弟子として知られ、現在ではティーチングプロとして活躍しています。
指導は技術的なことだけでなくアプローチイップスを克服するためのメンタルトレーニングも取り入れて行われたとのことです。
そのおかげでアプローチに自信が持てるようになり、2019年のステップアップツアーの最終戦で2位タイに入るなど、早くも成果が出ています。
ステップアップツアーでプロとして初優勝!
植竹希望さんは、2020-2021年のシーズンにQT46位という位置で臨みました。
コロナ禍のためレギュラーツアーでは中止になる大会も多く、その間に出場した2020年8月のステップアップツアー「rashink×RE SYU RYU/RKBレディース」にて9アンダーでプロとしての初優勝を果たします。
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2022年レギュラーツアーで涙の初優勝!
2020-21年シーズンは、レギュラーツアーで2位1回、3位2回を含んでトップ10に7回入る活躍を見せ、賞金ランキングで33位となって初のシード権を獲得しています。
シード選手として臨んだ2022年シーズンでしたが、4月に開催された「KKT杯バンテリンレディスオープン」で見事にレギュラーツアー初優勝を果たしました。
最終日最終ホールを終えた時点で8アンダーで4人が並ぶというまれに見る激戦となりました。
他の3人はいずれも2000年生まれのプラチナ世代で、ツアー4勝の西村優菜プロ、2勝の吉田優利プロ、そして植竹プロと同じく初優勝がかかる小倉彩愛プロでした。
プレーオフは2時間に及ぶ長丁場の激戦となり、最後は吉田プロとの一騎打ちとなりましたが、6ホール目でバーディを奪って優勝を決め、1998年生まれの黄金世代として10人目の優勝者となりました。
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ゴルフサバイバルでも活躍
植竹希望プロは、BS日テレで放送されている「ゴルフサバイバル」に2019年2月の初登場から4回出場しており、2020年10月には見事優勝しています。
ゴルフサバイバル挑戦の途中から松沢コーチに指導を受けており、ここでも指導の成果が出ているようです。
ゴルフサバイバル 2021年10月の陣にも参戦しましたが、この時はサドンデスのアプローチに失敗して残念ながら6ホール目で敗退しています。
この時はショットはよかったのですが、ショートアプローチに苦手意識があるように感じました。