女子プロゴルファーの岩井明愛(あきえ)さんは、双子の妹・千怜(ちさと)さんとともに2021年7月に開催された「大東建託いい部屋ネットレディス」で姉妹そろってプロデビューしました。
ジュニア時代からかわいい双子のツインズゴルファーとして将来が期待されてきましたが、2021年6月のプロテストに前評判どおり姉妹そろって合格し、その後、ステップアップツアーとレギュラーツアーで姉妹そろって優勝して大きな話題となりました。
ここでは、岩井明愛さんのウェア契約やインスタ、父母のこと、ゴルフ経歴などについて紹介します。
岩井明愛のウェア契約
岩井明愛さんは、双子の妹・千怜さんとともに、2021年10月から MASTER BUNNY EDITION(マスター・バニー・エデッション)とウェア契約を結んでいます。
お揃いで色違いのウェアがかわいいですが、身長もほぼ同じで顔も体型もよく似ています。
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岩井明愛さんのインスタは2022年2月に開設されたばかりなので、今後の活躍とともに投稿も増えていくと思います。
こんなプライベートでの笑顔ももっと見てみたいところです。
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岩井明愛と双子の妹・千怜の違いは?
岩井明愛さんと千怜さんとは二卵性双生児なのですが、顔がよく似ているだけでなく身長や体重も同じぐらいです。
幼い頃からずっといっしょにゴルフに取り組んでいるせいかゴルフに対する考え方も似たところが多いそうですが、試合などで同じようなところにボールを打つことも多いそうです。
違う点といえば、千怜さんはロングヘアを後ろで束ねていますが、明愛さんはベリーショートヘアでボーイッシュな感じにまとめているところでしょうか。
体型の点でも明愛さんのシルエットは千怜さんに比べると少し男性的な感じがします。
趣味については、千怜さんはピアノと読書、明愛さんはサッカーとのことなので、性格にもかなり違いがあるのかもしれませんね。
目標は海外メジャー制覇!
岩井明愛さんの究極の目標は「海外メジャーで勝つこと」だといいます。
2019年の渋野日向子選手の全英女子オープン優勝、2021年の笹生優花選手の全米女子オープン優勝は刺激になったことと思います。
すでに米ツアー挑戦が視野に入っているようなので、18歳でアメリカに渡って米ツアーに挑戦して4勝をあげている畑岡奈紗選手からも大きな刺激を受けていると思いますが、目標達成に向けてがんばってほしいですね。
岩井明愛の家族
岩井家は5人家族で、父・雄士さんは公務員、母・恵美子さんは看護師で、2つ下に弟がいます。
お父さんは月1ゴルファーだったといいますが、特に姉妹にゴルフをやらせようとは思っていなかったようです。
そして、お母さんはゴルフには全く興味がなかったといいますが、姉妹が自らの意思でゴルフに真剣に取り組むようになってからは、全面的にサポートしています。
このような環境だからこそ将来を期待される双子姉妹ゴルファーが育ったのだと思います。
岩井岩井明愛(いわい あきえ)のプロフィール
生年月日: 2002年7月5日(22歳)
出身地: 埼玉県比企郡
身長: 161cm
体重: 59kg
血液型: A型
出身校: 埼玉栄高校卒、武蔵丘短期大学(埼玉県)在学中
プロ転向: 2021年6月26日入会(93期生)
趣味: サッカー
所属: Honda
岩井明愛がゴルフを始めたきっかけ
姉妹が7歳の夏のある日、ひょんなことからお父さんは姉妹をゴルフ練習場に連れていったそうです。
ところが、その時、姉妹ともに大人用のクラブでなんと1時間以上も打ち続けたそうで、その後、お父さんが練習場に行こうとするたびに姉妹はいっしょに行きたいとねだってついていったそうです。
しばらくは大人用のクラブを振り続けたそうですが、その年のクリスマスに明愛さんがサンタにクラブをお願いし、姉妹そろって自分のクラブをゲットしたそうです。
その後、自宅近くのゴルフ場・リンクスゴルフクラブで永井哲二プロの指導を受け始めたのですが、永井プロ二によると、これだけ運動能力が高い子供を見るのは初めてとのことで、教えられたことをどんどん吸収して上達していったといいます。
岩井明愛の中学時代の活躍
通学していた川島町立川島中学校では、姉妹そろって陸上部に所属していました。
長短距離で県大会に出場し、有力高校から誘われるレベルだったそうですが、明愛さんはサッカーにも夢中になったといいますから、どんなスポーツをやっても高いレベルの選手になれるポテンシャルがあったのだと思います。
川島中学校在学時以下の大会に優勝しています。
- 2015年(中学1年)埼玉県ジュニアゴルフ大会
- 2016年(中学2年)テレ玉カップジュニアゴルフ大会
- 2016年(中学2年)群馬県ジュニアゴルフ大会
岩井明愛の高校時代の活躍
岩井明愛さんは、埼玉栄高校に進学し、2021年3月に卒業しています。
埼玉栄高校はゴルフの強豪校として知られていますが、高校在学時に以下の大会に優勝しています。
- 2018年(高校1年)報知ジュニアゴルフ中高生大会
- 2018年(高校1年)全国高等学校ゴルフ選手権春季大会
- 2019年(高校2年)日神カップ
- 2019年(高校2年)ISPSハンダ全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権
- 2019年(高校2年)関東高等学校ゴルフ選手権
- 2019年(高校2年)埼玉県ジュニアゴルフ選手権
いつも妹という強いライバルがいる中でこれだけの戦績は見事です。
主だった大会ではどちらかが優勝している感じですが、どちらかがいい時はもう一方はそれほどでもないので今まではあまり優勝争いとかにはならなかったそうです。
女子プロゴルフツアーでの活躍
岩井明愛さんは、アマチュアで参加した女子プロゴルフツアーで上位に入っています。
2020年の「日本女子オープン」では14位タイに入り、ローアマチュアに輝きました。
2021年の「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」でアマチュアながら、通算4アンダーで3位タイに入っています。
高校卒業後に受験したプロテストに一発合格
プロテストの受験年齢制限が2019年から引き下げられたため、高校3年生の秋にプロテストを受験できるようになったのですが、自粛のため2020年にはプロテストが行われませんでした。
そのような状況の中、岩井明愛さんは高校卒業後、プロゴルファー人生を終えた先のセカンドキャリアのためにも、自分の身体のことや栄養のことを勉強しておきたいとの考えから武蔵丘短期大学に妹・千怜さんとともに入学します。
そして、2021年に開催が決定したプロテストに挑戦しますが、2020年の日本女子オープンでローアマを獲得したため、プロテストは1次・2次予選が免除となり最終テストのみの一発勝負となりましたが、通算12アンダー・3位という好成績で見事突破しました。
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父母のサポートと将来の願い
お父さんはゴルフ指導はレッスンプロに任せ、自身はゴルフには口出しせずに見守るだけという姿勢を貫き通し、今までにゴルフを強いたことは一度もないそうです。
そうは言っても、クラブやボール、シューズなどの用具代、練習やラウンドの費用、試合出場のための遠征費などにかかる金額はバカにならなかったと思いますが、徹底的に支え続けたといいます。
ただ、姉妹がそろって全米女子オープンの日本予選に挑んだとき、お父さんは予選を通過した場合の渡米費用のことが頭をよぎり、さすがに少し複雑な気分だったことをインタビューで笑い話として語っていました。
そんな父母に対して、明愛さんは「朝日がきらきら光る海が部屋の中からガラス越しに見える大きな家を建てて家族みんなで住みたい」という願いをインタビューで口にしています。
2021年レギュラーツアーでプロデビュー
2021年7月22日開催の「大東建託いい部屋ネットレディス」で姉妹そろってレギュラーツアーでプロデビューしましたが、明恵さんは予選を通過して59位タイと健闘しました。
2020-2021年のシーズンはレギュラーツアー5試合のうち4試合で予選を通過し、2022年の活躍が期待されました。
ステップアップツアーで初優勝!
2021年9月から当面の主戦場となるステップアップツアーに参戦したのですが、参加二戦目の「山陽新聞レディースカップ」で見事初優勝を果たしました。
前週のステップアップツアー「 カストロールレディース」では妹・千怜さんが優勝しており、早くも絵に描いたような姉妹そろい踏みが実現しました。
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2022年シーズンの活躍
レギュラーツアーは2022年8月時点で12試合に出場し、8試合で予選通過しています。
4月の行われた「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」ではトップと5打差の7位タイに入る健闘を見せました。
7月のリランキングで30位となり、後半戦はほぼフル出場が可能なので、レギュラーツアーでの優勝が期待されています。
レギュラーツアーで初優勝!
岩井明愛さんは、2023年4月に開催された「KKT杯バンテリンレディスオープン」でレギュラーツアー初優勝を果たしました。
最終日は1打差を追い、2位からのスタートでしたが13番でバーディーをとって逆転し、そのまま1打差で逃げ切っての優勝でした。
ステップアップツアーに続いてレギュラーツアーでも双子姉妹のそろい踏みが実現しましたが、双子姉妹そろっての優勝は史上初の快挙とのことです。
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