女子プロゴルファー・薮田梨花(やぶた りか)さんは小柄でかわいらしい一方で、スイングが力強くて美しいことも評判となっています。
ここでは、薮田梨花さんのスイングやクラブセッティング、コーチの三觜喜一プロのこと、ヘッドスピード、飛距離などについて紹介します。
薮田梨花の美しくて力強いスイング
ラジオ出演時に撮ったスイング動画がインスタにアップされていたので、薮田梨花さんのスイングを紹介します。
美しく力強いスイングといわれるだけあって、シンプルでくせがなく、バックスイングからフィニッシュにかけてどこにも無駄な力が入っていないように見えます。
後方から見ると、スイングプレーンにも前傾姿勢にも全く乱れがないことがわかります。
ダウンスイングに入る時に沈み込む動きは他の選手に比べて小さく、クラブを上げた軌道をなぞって振り下ろしている感じで、教科書にのせてもいいようなスイングのように思います。
テレビやYouTubeなどで見る限り、何回スイングしても一糸乱れずという感じで体幹の強さを感じさせますが、これはジュニアの頃からストイックにトレーニングに取り組んだ賜物と思います。
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ゴルフサバイバルや女子ペアマッチ選手権に出場した際には、ドライバーは得意というだけあってほとんどミスはありませんでしたが、グリーンを狙うショートアイアンでボールがつかまり過ぎたのか?左にミスする場面がいくつかありました。
あまりボールがつかまりそうなクラブは好きではないとのことですが、スイングの際にこのミスが出ないように注意しているようです。
ボールがつかまり過ぎるとは、スイング軌道が安定せずボールがなかなかつかまらないアマチュアにとっては、レベルの違う羨ましい悩みになりますが。
コーチは三觜喜一プロ
薮田梨花さんは、大阪桐蔭高校時代にゴルフ部総監督の糸川澄男氏の指導を受けていますが、この頃の指導が美しいスイングの原点と思われます。
2021年6月にプロテストに合格し、ステップアップツアーに参戦して1年ほどたった2022年6月からプロゴルフコーチ・三觜喜一(みつはし よしかず)氏に師事しています。
三觜喜一コーチの門下生としては、2023年シーズン開幕時点、下川めぐみプロ、辻梨恵プロ、藤田光里プロ、竹内美雪プロ、篠崎愛プロ、森彩乃プロらがいます。
小学生の頃から指導を受けていたという佐藤心結プロは、2022年をもって三觜喜一プロのもとを卒業しています。
2023年シーズン開幕前に行った三觜チームの合宿での様子がインスタにアップされています。
きれいで力強いスイングに磨きをかけ、ドローとフェードの打ち分けやアプローチなどもみっちりと練習したようで、三觜コーチのYouTubeでもその様子を見ることができます。
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薮田梨花のクラブセッティング
薮田梨花さんはダンロップとクラブ契約を結んでいますが、きれいで力強いスイングを支える2022年秋時点のクラブセッティングと各々の飛距離を紹介します。
- ドライバー:ゼクシオ(XXIO)エックス ドライバー [9.5度](240ヤード)
フジクラ SPEEDER 569 EVOLUTION6 SR(45.25インチ、300g) - フェアウェイウッド3番:ゼクシオ(XXIO)エックス フェアウェイウッド [15度](220ヤード)
フジクラ SPEEDER 569 EVOLUTION6 SR(43インチ、313g) - ユーティリティ3番:スリクソンZX ハイブリッド [19度](195ヤード)
TOUR AD DI HYBRID 75S - ユーティリティ4番:スリクソンZX ハイブリッド [22度](185ヤード)
TOUR AD DI HYBRID 75S - ユーティリティ5番:スリクソンZX ハイブリッド [25度](175ヤード)
TOUR AD DI HYBRID 75S - アイアン(6番~PW):ゼクシオ エックス アイアン 2022モデル(160~115ヤード)
N.S.PRO 850 R(スチール) - ウェッジ [48度]:Cleveland(クリーブランド) RTX ZIPCORE ブラックサテン(95ヤード)
MCI 70R - ウェッジ [52度]:Cleveland(クリーブランド) RTX ZIPCORE ブラックサテン(85ヤード)
N.S.PRO 850 R(スチール) - ウェッジ [48度]:Cleveland(クリーブランド) RTX ZIPCORE ブラックサテン(75ヤード)
N.S.PRO 850 R(スチール) - パター:オデッセイ(31.5インチ)
多くの女子プロが使用する5番ウッドは「構えた時にフェイスが左を向いているような気がするので苦手」ということでバッグに入れていないそうです。
ちなみに、球がつかまりそうに感じるつかまり系?のフェイスはあまり好きではないとのことです。
アイアンはスチールシャフトを使っていますが、コーチのアドバイスでカーボンからスチールに変えたとのことです。
スチールシャフトに変えたことでクラブは10gほど重くなったそうですが、そのことで体全体でスイングすることが身につき、手打ちがなくなるという効果があったとのことです。
ドライバーのヘッドスピードと飛距離
薮田梨花さんのドライバーのヘッドスピードは、トラックマンによる計測で、44m/sほどで、飛距離は240~250ヤードとのことです。
JLPGAツアーのドライビングディスタンスでは、2023年7月時点、240.36ヤードで32位にランクされています。
全体で95名の上位1/3あたりなので、やはり飛距離が出る方だと思います。
ちなみに、BS朝日で放送の「女子ゴルフペアマッチ選手権 シーズン11」(2023年4月~7月)出場時には、優勝賞金で何を買いたい?と問われた際、普通は自分へのご褒美的な回答が多い中、トラックマンが欲しいと答えていたので、とにかくストイックに取り組んでいることがわかります。
サンドセーブ率が秀逸!
薮田梨花さんは2023年からレギュラーツアーに本格参戦していますが、2023年7月時点のサンドセーブ率は56%で、他のトッププロらを抑えて2位にランクされています。
サンドセーブ率とは、グリーンサイドのバンカーから、2打以内でカップインする確率のことをいい、バンカーから打って直接カップインするか、寄せてワンパットでクリアするかということになります。
データを見る限り、バンカーにつかまる回数が比較的多く(7月末時点で75)、その分セーブ数(7月末時点で42)も全体のトップになっています。
試合でバンカーにつかまるシーンがあっても安心して見ていることができそうです。
薮田梨花(やぶた りか)のプロフィール
生年月日: 1999年10月24日(25歳)
出身地: 奈良県生駒郡
身長: 155cm
体重: 60kg
血液型: A型
出身校: 大阪桐蔭高等学校
プロ転向: 2021年6月26日(93期生)
趣味: 音楽鑑賞、カラオケ
所属: ACN